セックスレスと浮気の関係——すれ違いを防ぐために必要なこと
公開日: 05/08/2025
公開日: 05/08/2025
日本では、既婚者の約半数がセックスレス状態にあるといわれています。性生活の停滞は、パートナーとの絆や自尊感情に影響を及ぼすことがあり、それがすれ違いや関係の冷却化につながることもあります。その延長線上で、浮気という行動が生じるケースも少なくありません。
しかし、「浮気を防ぐ」ことを目的にする前に、なぜセックスがなくなったのか、どうすればお互いの気持ちを理解できるのかを丁寧に考えることが大切です。時間の余裕のなさや心身の疲労、思いやりの欠如、家事や育児の負担の偏りなど、背景にはさまざまな現実的要因があるからです。
本記事では、セックスレスが関係に及ぼす影響とその背景、そして互いの感情や欲求をどう言葉にし合えるかという視点から、浮気という行動を選ばないための関係の見直し方を考えます。また、フランス発のマッチングアプリ「Nouslib」では、こうした悩みに応えるため、二人だけでは完結できないプレイ(カンダウリズムやヴォイヤリズムなど)を安全に楽しむ“開かれた関係”の選択肢を提案しています。本記事では、浮気の兆候や心理的背景を解説しつつ、二人で試せる新しい刺激の見つけ方についても紹介します。
セックスレス状態が続くと、単に性的な欲求が満たされないだけでなく、パートナーとの関係にさまざまな影響が及ぶことがあります。まず、スキンシップが減少することで、オキシトシン(抱擁ホルモン)の分泌が減り、パートナーとの安心感や絆が弱まりやすくなります。その結果、ちょっとした不満や誤解が大きな溝となり、心の距離が開いてしまうのです。
また、性的な接触がないことで「自分は魅力がないのではないか」「もう女性(男性)として見られていないのではないか」といった承認欲求が満たされにくくなります。こうした気持ちは、他者からの評価や刺激を求める形でSNSや職場の異性との接触に繋がり、浮気のきっかけになるかもしれません。
さらに、忙しい日常生活の中でパートナーとの会話や感謝の言葉が減ると、日々のストレスや孤独感が蓄積しやすくなります。家庭や仕事で抱えた不満を話し合えないままにしていると、「他の人なら自分をわかってくれるかもしれない」と感じてしまい、浮気リスクが高まることがあります。
また、セックスレスを引き起こす要因には社会的な構造も関係しています。
たとえば、仕事や育児による慢性的な疲労、自由な時間の不足、心の余裕の欠如といった状態は、セックスに向き合う力そのものを奪います。実際に「【ジェクス】ジャパン・セックス・サーベイ2020」の調査によると、婚姻関係にある男女別に「セックスに対して積極的になれない理由」を質問したところ、男性では「面倒くさい」「仕事で疲れている」「相手がいない」「勃起障害(ED)に対する不安がある」という回答がありました。
女性に関しても、「面倒くさい」がトップ。そのあと「出産後何となく」「仕事で疲れている」という回答が続きました。
さらに、家事や感情面の負担が一方に偏っていると、関係が不平等に感じられ、「性だけ求められている」という不満や拒否感を生みやすくなります。こうした積み重ねが心理的な距離を広げ、やがてセックスレスの状態を定着させてしまうのです。
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たとえば、パートナーからの承認感が不足していないか、仕事や家事の負担で一人になりたい気持ちが強くなっていないか、SNSや異性との関わりが増えていないかなど、小さなサインが積み重なると浮気に発展する可能性があります。こうした状況に気づいた時点で、いきなり解決策を押し付けるのではなく、まずは「自分がどのような状況にあるのか」を冷静に把握することが重要です。
また、自分の状態や欲求を理解しておくことで、関係の質を見直すきっかけをつくることはできます。看護学で言及される「性の三要素(快楽性、生殖性、連帯性)」によれば、人間の性は単なる生殖行為にとどまらず、快楽や安心感、パートナーとの絆を深める要素として機能しています。セックスレスが続くと、こうした三要素のいずれか、あるいは複数が満たされなくなり、心身のバランスを崩す要因になることがあります。特に快楽性が満たされない状態では、承認欲求が強まり、他者との関係を求めやすくなるため、浮気のきっかけになりやすいといえるでしょう。
必ずしもすぐにパートナーと話し合う必要はありませんが、少なくとも自分の気持ちを整理しておくことで、問題が深刻化する前に対策を講じやすくなります。
ただし、どれだけ努力してもパートナーの浮気を「防ぐ」ことはできません。浮気という行動は、あくまでその人自身が選ぶものです。だからこそ、相手を管理しようとするのではなく、自分たちの関係性や生活の積み重ねをどう見直すかが大切なのです。
パートナーとの関係が長く続くと、どうしても性生活が単調になりやすいものです。「パートナーとのセックスは好きだけれど、もう少し刺激が欲しい」「相手に見られたい、他人に見せたいという気持ちがある」など、一人ひとりが抱く性的欲求は多様です。こうした欲求の中には、二人だけの関係の中ではなかなか満たしにくいものもあります。
たとえば、カンダウリズム(パートナーを他者に見せることで性的興奮を得る行為)やヴォイヤリズム(他人の性行為を見て興奮する行為)は、二人だけの関係では完結しにくいプレイです。これらの欲望は、日本ではまだオープンに語りづらいテーマであるため、相手に打ち明けられず、一人で抱え込んでしまう人も少なくありません。
こうした性的欲求を一人で抱え続けてしまうと、SNSや風俗、出会い系などで秘密裏に満たそうとしてしまい、浮気という形で関係がこじれるリスクがあります。
まずはお互いでどのような性的ファンタジーを持っているのかを話し合ってみるのもセックスレスを解決する一つの方法です。その中で、ひょっとしたら二人だけでは不可能な性的ファンタジーを持っていることを知ることにつながるかもしれません。
こうした欲求もパートナーと一緒に楽しむ方法を探せば、浮気や裏切り行為ではなく、二人の新たな刺激やコミュニケーションのきっかけとして活用できるのです。
まず、自分自身の状態を客観的に振り返ってみましょう。以下のチェックポイントを参考にしてください。
・最後の性交渉から1か月以上経過していないか
性生活が滞るとパートナーとの親密感が薄れやすくなります。自分だけで抱え込まずに、相手と状況を共有してみましょう。
・最近、相手に感謝や労いの言葉をかけていない
小さなことでも「ありがとう」と言葉にすることで、関係の安心感が高まります。パートナーに大切にされている実感は、浮気防止の大きな力になります。
・SNSや異性とのやり取りが増えている
スマホやSNSの使い方が変わったと感じたら要注意です。相手に隠れてやり取りすることは、後々大きな問題を招きかねません。
・パートナー以外の異性を理想化することが増えた
「他の人なら自分を分かってくれるかも」と感じるときは、一度立ち止まってパートナーとの関係を見直してみてください。
・仕事や家事での不満が溜まりすぎていないか
忙しさや負担感が積み重なると、つい現実逃避したくなります。無理をしすぎず、相手と役割分担を相談しながら負担を軽くしてみましょう。
こうしたポイントに気づいたら、パートナーに相談してみることが大切です。浮気という形で関係が壊れる前に、お互いの気持ちを共有し合える関係性を築いておきましょう。
セックスレス自体が必ずしも浮気につながるわけではありません。しかし、親密さの欠如が長く続くと、感情的なつながりが弱まり、不満や孤独感が増すことがあります。
もし自分自身の中に、パートナーに対する不満や承認欲求の不足を感じているなら、それを一人で抱え込まずに話し合う勇気を持ちましょう。二人だけでは満たせない性的欲求がある場合でも、秘密裏に浮気という形で解消するのではなく、パートナーと共有し合うことで、関係を深めるきっかけに変えられるかもしれません。
フランス発のマッチングアプリ「Nouslib」では、カンダウリズムやヴォイヤリズムのように、二人では完結しないプレイをパートナーと安全に楽しむための仕組みを提供しています。それだけでなく、「自分が本当に何に惹かれるのか」を見つめ直し、関係の中で新たな興味や欲求を共有する場としても活用されています。こうした体験に踏み出すときは、互いの気持ちを尊重し、率直に話し合うことが欠かせません。関係のかたちに迷ったときこそ、一人で抱え込まず、ふたりで選択肢を広げてみるのも一つの方法です。
性に関して身体的、感情的、精神的、そして社会的に健康であることはもちろん、幸福であるにはどうすれば良いのでしょうか?Nouslib Magでお教えします。