初心者のためのスワッピング入門ガイド|基本ルールからエチケットまで徹底解説
公開日: 21/06/2025
公開日: 21/06/2025
スワッピングとは二組以上のカップルが自分のパートナーを他人に差し出し、代わりにその人のパートナーと自分がセックスをする行為のことです。普段とは異なる環境による非日常性が味わえる一方で特殊性の高いプレイのためにお互いのルールやリスクについて把握しておくことが重要です。この記事では初心者に向けたスワッピングの基本ルールやエチケットについて解説します。
「Swapping」という言葉は物々交換を意味する「Swap(スワップ)」を語源としています。これが文化や性愛に派生し、パートナー交換の意味として使われるようになりました。ノン・モノガミーの性愛スタイルであり、オープン・リレーションシップの一形態であると言えます。日本語では「夫婦交換」や「夫婦交歓」と呼ばれることもあります。ただし、必ずしも夫婦関係のある人だけではなく、恋人同士がパートナー交換をする際にも持ちいられるようです。
ただし、スワッピングはただの乱交とは異なります。パートナー交換には、お互いの信頼関係や合意が基盤としてあり、コミュニティの団結力を高めるような文化的な行いであると言えるでしょう。
なお、スウィンギング(Swinging)とも呼ばれることもありますが、スウィンギングはパートナーを持たない、シングルの人も含みます。
スワッピングは国ごとに歴史が異なります。カナダのジャーナリストであるテリー・グールド氏の著書「The Lifestyle: a look at the erotic rites of swingers」によると、第二次世界大戦中に戦死したパイロットの同僚の妻と性行為におよび、感情的にも肉体的にも自身の妻として迎え入れていたということです。この行為がメディアに取り上げられ「Wife Swapping」と呼ばれました。
その後、1960年代のヒッピームーブメントによって「自由恋愛主義(フリーラブ)」との結びつきからスワッピングが生じたとも言われています。
日本では、平安時代からスワッピングが行われていたのではないかともされています。風俗史家の下川耿史著「盆踊り 乱交の民俗学」(作品社)では、日本の夏の風物詩である「盆踊り」で夫婦のスワッピングが行われていたことが指摘されています。
さらに民俗史家の赤松啓介氏によると、江戸時代には未婚の男女をお寺のお堂に集めて一夜を過ごさせる「ザコネ(雑魚寝)堂」が流行しました。この「ザコネ堂」は元来、大晦日に行われていましたが、次第に盆踊りとも結びつきます。
未婚の男女の出会いの場として利用されていた盆踊りでしたが、既婚者の性的な快楽の場としても利用され、一部の夫婦はパートナーを交換してスワッピングに利用していたそうです。
明治時代に入ると、こうした事態が問題視されたのか、警察の取り締まりの対象となり、性的な行為を行う場としての風習は衰退します。ただし、盆踊りが出会いの場という傾向は昭和初期まで続いたとの指摘もあります。
近年では1960年代のヒッピームーブメントとの繋がりからか、昭和46年に「わが国で最初の夫婦交際誌」として『全国交際新聞』(現ホームトーク)が発刊されました。全国交際新聞では女性の性体験が綴られており、スワッピング以外にもカンダウリズムなどの行為が掲載されています。
現代ではインターネットの普及によって、掲示板やSNSなどでスワッピングの出会いの場が広がっています。
多様な価値観を受け入れる現代では、スワッピングは新たな文化として認識され始めていると言えるでしょう。しかし、パートナー交換には、抵抗がある人が多いことも事実です。また、実践している人の間でも基本的なルールやエチケットは守るべきです。
ここでは初心者が気をつけるべき基礎的な情報について紹介します。
当たり前のことですが、行為を安全かつ楽しむために、相手への配慮は欠かせません。事前にコミュニケーションをとり、節度ある対応を心掛ける必要があります。
背徳感がある種の楽しみであるスワッピングですが、不安がある状態では安心して楽しむことはできません。お互いにどのような行為はNGなのかの確認もしておきましょう。事前にプレイ内容を相談しておくことでトラブルを防ぐことにも繋がります。
また、スワッピングで不快感を感じたり、相手に不安感を感じた時はパートナーに伝えて、行為を中断することも重要です。
スワッピングはお互いにパートナーがいることで成り立つ行為です。片方だけがスワッピングに納得していては、トラブルの原因になり、さらには行為の後の関係悪化に繋がりかねません。
特に初めてスワッピングを行う場合には事前にパートナーとじっくり話し合いましょう。その際には自分自身がなぜスワッピングを行いたいのか、感情や理由を生理しておくと良いでしょう。その際にはスワッピングにおけるメリットやデメリットについても具体的に伝えると良いでしょう。
スワッピングを行う際は、他人の目に触れないプライベートな場所を選ぶことが大切です。ラブホテルやシティホテルのように、カップル同士が安心して利用できる場所を選ぶと良いでしょう。これにより、法律違反やトラブルを避けることができます。特に、野外や車内のような人目につく場所での行為は、公然わいせつ罪に問われるリスクがあるため、避けるべきです。
ハプニングバーやスワッピングパーティーで出会ったカップルと楽しむ場合も、プライベートなプレイルームを利用するのが理想的です。プレイルームは、スワッピングを楽しむために設けられた専用の空間であり、他の参加者の目を気にすることなくリラックスして過ごせます。共用スペースでの行為は法的問題を引き起こす可能性があるため、必ず個室で行うように注意しましょう。スワッピングを安全かつ快適に楽しむためには、場所選びが非常に重要です。
スワッピングには夫婦の性生活をより良いものにするためのメリットがあります。パートナーを説得するためにもしっかりと把握しておきましょう。
スワッピングとはある意味、パートナー公認で浮気をすることでもあり、公認で浮気をされることでもあります。
そのため、パートナーに対する背徳感や嫉妬心、行為を見られることによる興奮、パートナーがいる人を寝とることへの優越感など、快感につながる様々な感情を得られることになります。そうした感情が新たな興奮に結びつくことでしょう。
長く連れ添えば、セックスがマンネリになってしまうことは誰にでも起こりうることです。そうした際に、普段と異なる相手とセックスをするスワッピングでは、新たな刺激を得られます。また通常とは異なるプレイにつながるために、新たなテクニックを知ることで、夫婦で新しいプレイに繋げることによりマンネリの防止につながるでしょう。
スワッピングを体験した人の感想では「パートナーの愛情を再確認した」という声が聞かれます。普段とは異なる相手とセックスをすることで、これまでは気づかなかったようなパートナーの気遣いや優しさを知ることに繋がります。
さらに、相手を寝取られることで嫉妬心が芽生え、パートナーをより大切にしたいと感じる人もいるようです。
スワッピングにはメリットが多くある一方で、デメリットもあります。
2組のスワッピングで犯罪になるかは不明ですが、過去には120人の乱交パーティを開催したという疑いで男女が公然わいせつほう助の罪で、また裸で抱き合っていたという男女が公然わいせつ罪でそれぞれ逮捕されました。「公然」をどのように捉えるかによりますが、当事者間の関係性が薄い「不特定」で、さらに「多数」であると判断されると逮捕される恐れもあるようです。
スワッピングでは普段とは異なる相手と性行為をするために性感染症のリスクや望まないプレイをさせられる恐れがあります。また、こちらの同意なしで写真や動画を取られることもあるでしょう。スワッピングの相手には事前にしっかりとコミュニケーションをとり、避妊具の装着を確認することや事前のルール決めなど、リスクを防ぐ手段を取っておく必要があります。
スワッピングを実践するには相手のカップルが必要です。インターネットの掲示板やSNSの活用といったオンラインなどの他に友人やハプニングバーなどのオフラインで探すことができます。
オンラインではX(旧ツイッター)で「#スワッピング」「#カップル交換」などのハッシュタグなどを使うことで情報が得られるでしょう。相手を募集している人やパーティ情報を得られます。スワッピングに特化した掲示板などもあり、簡単に相手を探すことができます。
一方で、相手の素性などがわからず、リスクが高いことは認識しておきましょう。事前に相手と連絡を密にとり、しっかりとルールを決めたりコミュニケーションを取ったりすることが必要です。
友人やハプニングバーなどのオフライン
ハプニングバーなどでは、最初に身分確認などが行われるために、安全性が高まるのが特徴です。店員さんがいるために、トラブルが起こった際に当事者の他に介入してくれる人がいることもリスクを下げられることに繋がりそうです。
また、いきなり相手を決める前に、店内での振る舞いや会話を楽しんでからプレイルームにいくことができるために、事前にどのような人かを確認しやすいと言えます。
オフラインでは、友人にスワッピングについて持ちかけてみるのも一つの手です。ただし、相手がスワッピングに否定的な考えてあれば関係が悪化してしまう可能性もあるため、慎重に提案することが求められます。
スワッピングは新たな刺激を求めることができる一方で、普段とは異なる相手と行為に及ぶためにリスクもあります。
記事でも取り上げたように、事前にコミュニケーションを取ったり、ルールを決めたりするなどして、相手を知った上で取り組みましょう。
人間の本能として、性別を問わずに性的快楽を求めるのは当たり前のことです。性的な快楽を得るのは体だけでなく心の面でもポジティブな効果が得られます。しかし、具体的にどうすれば快楽が得られるのでしょうか?Nouslib Magがお伝えします。