騎乗位のやり方と4つの基本的な動き方を解説

公開日: 01/07/2025

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騎乗位は男性からも女性からも共に人気のある体位です。基本的に女性がリードする体位のため、女性は自分が気持ちいいと感じる動きを続けることができ、男性にとっては女性の体や表情がよく見える視覚的刺激の強い体位でもあります。

一方で、男性器を挿入した状態で動くのは意外に難しく、うまく動けないことで苦手意識を持っている女性もいます。

しかし、騎乗位は動き方のコツを掴んでしまえば難しくありません。疲れず気持ちよくなりながら長時間でも楽しむことができます。

この記事では、騎乗位のメリットとデメリット、騎乗位のやり方と種類、騎乗位がもっと気持ちよくなるコツも紹介します。これを読めば騎乗位が好きな女性はもっと気持ちよく、騎乗位が苦手な女性も克服できるはずです。

執筆者:BETSY(べっつぃー)
セックスコラムニスト/プレジャーアドバイザー
2013年コラムニストデビュー。現在連載11年目のAM「素敵ビッチのたのしい性活」をはじめ、webで複数連載中。雑誌では性のご意見番として活躍。
実体験と科学的知識をもとに、セックスでのコミュニケーション方法やテクニック、セルフプレジャーを楽しくヘルシーに提案している。著書「新しいセックス」(扶桑社新書)が2度目の重版決定。
公式HP:https://betsy69.com/
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instagram:bitchybetsy6969

騎乗位ってどんな体位?

騎乗位とは、仰向けに寝た男性の上に女性がまたがる体位です。騎手が馬に乗る姿勢に似ていることから騎乗位と呼ばれるようになりました。

シンプルな体位のようですが実はバリエーションが多く、少し形を変えるだけで刺激の種類が変わる便利な体位です。体格差や性器のサイズ差に合わせて調整することもでき、どんな人でも楽しむことができます。

騎乗位のメリット

刺激を女性がコントロールすることができる

ほとんどの体位では男性が動いて刺激をコントロールしますが、騎乗位では女性が主体になって動く体位のため、刺激の強さを常にコントロールすることができます。女性が挿入の深さや挿入角度、スピードを自分自身のペースで調整できる唯一の体位と言えるでしょう。

女性がイキやすくなる

「Gスポット」と呼ばれる腟のお腹側にある快感エリアや、腟の奥にある子宮頸部の「Pスポット(ポルチオ)」を狙って刺激することができ、女性がイキやすい体位とも言われています。初めての中イキを騎乗位で経験する女性も少なくありません。

男性が気持ちよくなっている姿を見ることができる

騎乗位では女性が常に上になっているため、男性が気持ちよくなっている姿をじっくりと見ることができます。男性の敏感な場所を集中的に刺激したり、焦らしたりすることもできるので、主導権を握ってみたい人にもおすすめです。

騎乗位のデメリット

疲れやすい

お腹とお尻、太ももの筋肉を使って動き続けるため、疲れやすいのがデメリット。筋力が少ない人や体幹の弱い人、動き方のコツを知らない女性にとっては数分でバテてしまうこともあります。

男性器に負担がかかる

動き方によっては男性器に強い負担がかかり痛みを感じさせてしまうこともあります。また、激しく動きすぎると男性器が腟から飛び出てしまうこともあります。場合によっては男性器に折れるような痛みを与えることもあるので、常に相手の反応をよく見て声をかけるなど注意が必要です。

騎乗位のやり方

①男性の上にまたがる

仰向けになった男性の上にまたがり、男性器を片手で支えて腟に挿入します。愛液の量が十分でないとスムーズな動きができないので、前戯をしっかりしておくか潤滑剤を塗って、男性器と女性器をうるおいで満たしてから始めましょう。

②体を安定させる

無理なく挿入できるところまでゆっくりと腰を沈めていきます。手を着かなくても体がグラつかない位置を見つけてから動き始めるのがコツです。

③なじませる

挿入したら男性器を腟になじませるのがコツです。ゆっくりと動かしながら無理のない動きを探し、動きに慣れてきたらスピードを少しずつ上げていきましょう。こうすると途中で抜けてしまうトラブルを避けることができます。

④動き始める

騎乗位は基本的には【前後運動】と【上下運動】の2パターンの動き方があります。
【上下運動】
太ももの筋肉を使って体を上下させる動き方です。体を弾ませるようにリズミカルに動くのがコツです。体を大きく動かすことで男性器がしっかりと出入りし、摩擦を楽しむことができます。体が安定しづらい場合は、男性の胸のあたりに手を乗せましょう。動きにくい場合は、つま先立ちになり膝を立てたM字開脚の体勢でお尻を上下運動させることもできます。
【前後運動】
おへそから上は動かさずに骨盤だけを前後に振ってグラインドさせる動き方です。この動きでは女性のお腹側や腟の奥にあるポルチオを刺激しやすくなるため、女性が感じやすいのが特徴です。

2つの動きを組み合わせながら、気持ちいい騎乗位のやり方を見つけていきましょう。

騎乗位の種類

騎乗位の種類は大きく分けて「対面騎乗位」と「背面騎乗位」の2種類です。男性の方を向いて挿入する対面騎乗位と、背中を向ける背面騎乗位とでは、男性器の向く角度が変わるため、感じ方が大きく変わります。動きやすさにも違いが出るため、どちらも試してみてふたりの体に合うやり方を見つけていきましょう。

対面騎乗位と背面騎乗位に上下運動と前後運動を組み合わせ、手を置く位置や上半身の角度を変えることでバリエーションを大きく増やすことができます、

1.上下運動×対面騎乗位

男性の方を向いてまたがり、体を上下に動かすオーソドックスな騎乗位です。騎乗位に苦手意識を感じている人は、このやり方から練習してみましょう。

男性にまたがってそのまま上下に動くのでは太ももに負担がかかりすぎるので、床に両手を着くのもおすすめです。斜め上方向へ上半身を上下させるように動くと疲れにくく、長く続けることができます。思い切って大きく動かせば男性器がしっかりと出入りするため、男女ともに気持ちよくなることができます。

男性に覆いかぶさって体を密着させれば、しっかり見つめ合ったり抱き合ったりすることもできます。この場合は上半身を動かさず、お尻だけを大きく上下に動かします。

2.前後運動×対面騎乗位

中イキしてみたい女性にぴったりなのがこの騎乗位です。男性と向かい合った状態での前後運動の騎乗位では、男性器が女性の性感帯であるGスポットやPスポットにヒットしやすく、クリトリスも擦れるのがいいところ。

下腹部の筋肉を意識して骨盤を振ること、クリトリスを男性の恥骨に擦りつけるように動くのがコツです。もっと刺激が欲しい場合は後ろに手を着いて前後運動してみてください。

3.上下運動×背面騎乗位

仰向けになった男性に背中を向けて挿入し、体を上下に動かす騎乗位です。顔を見られることに抵抗がある女性はこれを試してみてください。顔が見えない分、挿入部分がよく見えるように体を大きく動かすことが重要です。

M字開脚になって手を前に着き、お尻を大きく上下させると、簡単で刺激の強い騎乗位になります。

4.前後運動×背面騎乗位

より深く挿入することができ、ポルチオへの刺激が最大級になる騎乗位です。男性に背を向けた状態でまたがり、男性器を深く挿入してから前後に動きましょう。思い切り前後に振っても男性器が途中で抜けにくいのがポイントです。

背筋をしっかりと伸ばして姿勢よくするとスタイルが良く見え、男性に視覚的刺激を与えることができます。

騎乗位でもっと気持ちよくなるコツ

おもちゃを使う

ローターなどのおもちゃを併用することで、快感を増すことができます。自分でクリトリスに当ててもいいですし、男性に当ててもらってもいいでしょう。男性器に装着できるタイプのローターなら、騎乗位で動くだけでクリトリスに当たるので便利です。

男性に動いてもらう

女性が主体的に動く騎乗位で疲れたときや上手く動けない場合には、男性主体で動いてもらうこともできます。下から突き上げるように動いてもらいましょう。

体を触り合う

お互いの空いた手を使って体を触り合うともっと気持ちよくなることができます。女性は男性の乳首や陰嚢(袋)を、男性は女性の乳首やクリトリスを触って刺激を増やして楽しみましょう。

騎乗位が痛いとき

膝が痛い場合

フローリングやカーペットなどに膝を着けて騎乗位をすると、摩擦で膝が痛くなることがあります。ベッドで行うか、膝の下に畳んだタオルなどを敷いてみましょう。

男性器が痛い場合

男性器が痛い場合、挿入の深さが中途半端になっていることが主な理由です。男性に体重が乗りすぎていないか心配になるあまり腰を浮かせたまま前後運動をすると、男性器に大きな負担がかかります。できるだけ腰を深く沈めてから前後運動することで痛みはなくなるはずです。激しく腰を振りすぎないことも重要です。

腟の奥が痛い場合

腟の奥に当たりすぎて痛い場合は、深い挿入を避けましょう。上下運動ならで深さを自分でコントロールすることができます。

外陰部が痛い場合

女性器の外側(大陰唇や小陰唇)が痛い場合は、主に摩擦が原因です。アンダーヘアが外陰部に擦れたり小陰唇に巻き込んだりしていませんか。挿入し始めるときにアンダーヘアの巻き込みに注意すること、潤滑剤を外陰部にもたっぷりと塗ることで軽減できることがあります。また、ハサミでトリミングしたアンダーヘアが外陰部を刺激することもあります。その場合は脱毛の方法を変えることでチクチク感を軽減することができます。

セックスライフが変わる騎乗位

セックスでは男性にリードをゆだねて受け身に徹する女性も少なくありません。しかし、セックスは意外に重労働です。男性も腰を振りっぱなしでは疲れてしまいます。「セックス=疲れるもの」というイメージがつくことでセックスレスになることもあるんです。女性が主体になってうごける騎乗位を取り入れ、ふたりのセックスライフにバリエーションを増やしていきましょう。

また、騎乗位は誰でも始めから上手にできるわけではありません。うまくできないからと諦めるのではなく、練習のつもりで積極的にやってみましょう。


性的快楽

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